システムエンジニアのやりがいや魅力・向いている人の特徴

システムエンジニアの魅力 やりがい・大変さ・向いている人

「システムエンジニアの仕事はハードで大変」という印象を持つ方が多いかもしれません。システムエンジニアへの就職に興味はあるものの、ネガティブな意見を聞いて悩む方もいるでしょう。

システムエンジニアは大変な仕事ではありますが、多くのやりがいや魅力がある仕事でもあります。この記事では、システムエンジニアのやりがいや魅力、向いている人の特徴を解説しています。システムエンジニアへの就職を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

システムエンジニアのやりがい・魅力

システムエンジニアの仕事には、どのようなやりがいや魅力があるのでしょうか。ここでは5つの魅力を紹介します。

年収が高い傾向がある

システムエンジニアは、一般的に年収が高い傾向があります。

厚生労働省が発表した「令和3年版賃金構造基本統計調査」を参照すると、システムエンジニアの平均年収は530.7万円です。全職種の平均年収が489.3万円であるため、平均年収より高いことがわかります。

新卒や第二新卒の段階であれば、システムエンジニアになるためのハードルはまだあまり高くありません。資格や専門的なスキルを持っていなくても、入社できる会社も多いです。

初心者からでもシステムエンジニアとして入社して、スキルアップや実務をこなしながら、中堅・ベテラン層になった時に平均以上の年収が得られるようになる確率が高いことは魅力のひとつです。

専門的なスキルが身に付く

システムエンジニアの大きな強みは「専門的なスキルが身につく」という点です。

システムエンジニアの経験を通してITスキル・プロジェクト管理スキルを習得していれば、会社に合わなくなったり転職したくなったりしたときに、比較的転職しやすいというメリットがあります。

現場での実務経験やスキルを持っているエンジニアは転職先でも重宝されます。能力をアピールしやすい職種ともいえるでしょう。手に職をつけてフリーランスとして独立する人もいます。

システムを完成させた達成感を味わえる

顧客の要望をもとにシステムを設計・開発してリリースできるのは、システムエンジニアならではの魅力です。システムエンジニアは、設計や開発を通してデジタル上で「ものづくり」の楽しさを味わえる仕事でもあります。

システムが本番環境で無事稼働してお客様のから感謝の声をもらえるのを実感できるので、仕事のやりがいも感じられます。

システム開発には、予想外の事態やトラブルがつきものです。それらの困難を乗り越えてチームメンバーやクライアントとシステムを完成させるのは、自分が成長したと実感できる瞬間でもあります。

日常生活でも役に立つ

システムエンジニアで身につけたスキルは日常生活でも役に立ちます。

日常のパソコン操作やスマホ操作が得意になるのはもちろんのこと、論理的思考も大いに日常生活に役に立ちます。

ほとんどの人は、日常を過ごしていて何かしらのシステムに触らない日のほうが少ないのではないでしょうか。

インターネット上の操作や、Excel・Wordなどの操作、メール送受信、スマホアプリの操作、SNS、などなどIT全般に強くなるので、周りからも頼られますし、身の回りの人の生活でも大いに役に立つでしょう。

システムエンジニアのきつい・大変なところ

システムエンジニアはやりがいがある一方で、「きつい」と言われることも少なくありません。システムエンジニアには、以下のような大変さがあります。

納期に追われる

システムエンジニアの仕事は、クライアントに納期を定められています。

法改正に伴うシステム変更であったり、クライアントにとっての組織変更によるものであれば、タイトなスケジュールでも必ず守らなければなりません。

また、システム開発はトラブルなく順調に進むことのほうが少ないのも事実です。納期は簡単にずらせないため、トラブルが続くと作業に追われて残業が増えることもあるでしょう。

仕様変更やトラブルが続くと、どうしても残業や休日出勤が増えることもあります…

クライアントとのコミュニケーションが難しい

システム開発を行うためには、クライアントと密にコミュニケーションをとることが大切です。

しかし、クライアントの中にはシステムの知識がない人もいます。知識がない人にもわかるようシステムについて説明する力が求められます。

逆に、クライアントが社内のIT部門でかなり知識が詳しい場合もあります。細かい仕様要求、実現可否、注意事項について突っ込まれた際に、ごまかさずにしっかり調べて正しい内容を回答する必要があります。

システムエンジニアは、システムで対応できない変更や納期内にできない作業量を断ることもあるでしょう。クライアントによっては、「なぜできないのか」と不満に感じる場合もあるかもしれません。

「システムでは対応できない」「この期限は約束できない」「可能だがリスクがある」「予算を追加していただく必要がある」などの理由を、クライアントが納得できるように伝える難しさがあります。

チームに協調することが求められる

システムエンジニアは1人でパソコンに向かう仕事をイメージする人もいますが、

実際はチームを組んで開発する機会が多くあります。チームで定めたルールに沿って開発を進めるため、プロジェクトの規模が大きくなるほど守るルールや規約が増えます。

また、作業が順調でないメンバーを手伝う場合もあります。プロジェクトリーダーやマネージャーであれば、メンバーをケアする必要もありますし、個人で成果をあげるだけでなく、チームで協調できなければシステムエンジニアとして働くのは難しいかもしれません。

リスクマネジメントスキルが必要

システムエンジニアはリスクマネジメントスキルが必要です。

例えば、システム障害が起きた時や、想定以上の負荷がかかった場合(利用数が増えた場合)、法律の変化など、想定外のことはいくらでも発生する可能性があります。

そういった起こりうる課題・リスクを事前に洗い出し、放っておくのか(受け入れるのか)、軽減策を取るのか、保険をかけるのか、回避策をとるのか、判断をして、顧客やチームメンバーと共有しておく必要があります。

システムエンジニアに向いている人の特徴

システムエンジニアは大変な仕事ですが、以下のような方は適性があるかもしれません。システムエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

ITに興味がある

大前提、ITに興味がある人が向いています。

システムエンジニアになるとIT分野を勉強し続けなければなりません。コンピューターやシステムに関心を持てる人が長く続けられます。

なお、IT業界には文系出身のシステムエンジニアも多く、特に新卒として入社する場合は、「技術があるか」よりも「ITに興味を持っているか」ということのほうが大切です。

入社当初は文系よりも情報理系の学生の方が知識面でリードしていますが、一般的に3年・5年と経過すれば入社後の努力次第になるので、文系出身・理系出身というのはあまり関係なくなってきますよ。

コミュニケーションスキルがある

先ほども述べた通り、システムエンジニアはクライアントにシステムの説明をしなければなりません。クライアントがシステムに詳しくない場合でも、わかりやすく伝えるコミュニケーションスキルを求められます。

また、チームメンバーともコミュニケーションをとる必要があります。

システムエンジニアになると、メンバーの作業進捗を把握したり、成果物の品質が良くないメンバーに改善を促したりする機会があるでしょう。システムエンジニアは、コミュニケーションを苦手としない人に向いています。

論理的に思考できる

システムを開発するためには論理的思考能力が欠かせません。

システムの設計やプログラミングの際でも、「もし〇〇ならば□□のように動作する、そうでなければXX、、」といったような、ケースに応じて場合分けして考えるやり方が論理的思考能力の一つの具体例です。

また、トラブルが起きたときに手当たり次第に対処法を試すのではなく、分析できる力が求められます。「原因がここにあるから、この対応をしなければならない」と無駄なく思考する力が求められます。

自らスキルアップをする姿勢がある

システムエンジニアは、自らスキルアップをする姿勢があることが重要です。IT業界には、新しい技術が生まれ続けており、5年・10年と経つと技術も様変わりしていることも少なくありません。

また、IT技術だけではなく、金融業界や建設業、官公庁など、自分が知らない業界のお客様のシステム作りに関わることも多いです。

ITの勉強や、お客様の業界の知識を身に付けることを楽しめる人が向いてます。

そのため、従来のやり方だけでなく新しい手法を取り入れられる柔軟性が求められます。

従来のやり方にこだわらず、変化に対応できる人が向いているでしょう。

まとめ

システムエンジニアは、納期に追われたり、クライアントとのコミュニケーションに苦労したりといった大変な側面があります。一方で社会を支えるやりがいがあり、システムを完成させる達成感を味わえる魅力もあります。

システムエンジニアは将来性もあり、世の中に必要とされている仕事です。システムエンジニアの仕事に興味がある方は、自分の適性から検討してみてください。

システムエンジニアに転職希望のある方は、転職エージェントを利用してみるとよいでしょう。

一口に転職エージェントと言っても、20代・IT未経験か、IT経験者か、30代以降かで選択するべき転職エージェントは変わりますので、IT業界へ転職したい方は参考にしてみてください。

詳しくは「IT・エンジニアおすすめ転職エージェント比較・一覧【総まとめ版】」をご参照ください。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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