【Webマーケター】やりがい・大変なところや必要スキル・年収を解説

IT職業 Webマーケターの仕事内容・なるのに必要なスキルや年収

今回はWeb業界の人気職種の1つである「Webマーケター(Webマーケッター)」の仕事内容・年収ややりがい・大変なところを解説していきます。

Webマーケターは、顧客からのプレッシャーを感じる大変な面がある一方、企業の利益に直結するためやりがいのある仕事です。

「Webマーケターという職種に興味がある」「Webマーケターに転職したいけど、どんなスキルを身につければ良いか知りたい」という方は本記事を最後までご覧ください。

目次

Webマーケターの仕事内容

Webマーケターの仕事内容

Webマーケターは一言でまとめると、インターネットを活用して商品やサービスのマーケティング活動(Webマーケティング)を行う職業のことを言います。

■Webマーケターの仕事内容例

  • SEO/SEMの戦略の立案や実行
  • コンテンツマーケティングの戦略の立案や実行
  • Instagram、Twitter、YouTubeなどのSNSマーケティングの戦略の立案や実行
  • ランディングページのテスト最適化
  • メールマーケティングの戦略の立案や実行

一昔前はテレビや雑誌・新聞などのマスメディアを利用して大量の顧客にマーケティングメッセージを届けることが一般的でしたが、SNSをはじめとしたインターネットの普及によって企業が直接ターゲット顧客に商品・サービスのアピールができるWebマーケティングが重要視されるようになりました。

以下ではWebマーケティングが活発化していることをあらわす1つの指標です。インターネット広告費は年々増加傾向にあるようです。

インターネット広告媒体費総額の推移をあらわした図
引用:「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」 – News(ニュース) – 電通ウェブサイト

Webマーケターの平均年収

Webマーケティングを含むマーケティング業全体の平均年収は511万円(dodaの平均年収ランキングを参照)と算出されており、全体平均年収403万円よりも約100万円ほど高くなっています。

参考:日本のビジネスパーソンの平均年収は?平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)

また求人情報の検索サービスである「求人ボックス」の情報によると、マーケティング業全体の平均年収は495万円と発表されているため、大体500万円前後がWebマーケターの平均年収と考えると良いかもしれません。

引用:マーケティングの仕事の平均年収は495万円/平均時給は988円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス

Webマーケターの平均年収:500万円前後

なお、Webマーケターの給与幅は広く、若手であればもっと年収は低くなりますし、勤務先やスキルによっては年収1,000万円を超える場合もあります。

Webマーケターの仕事のやりがい・大変なところ

Webマーケターは大変なところもありますが、企業の利益に直結するやりがいのあるお仕事です。ここでは、Webマーケターの代表的なやりがい・大変なところをご紹介します。

Webマーケターのやりがい

Webマーケターのやりがいには大きく3つあります。

Webマーケターのやりがい
  1. 企業の売上拡大に直接貢献できる
  2. 仕事の成果を感じやすい
  3. 将来性のある専門スキルが身につく

1. 企業の売上拡大に直接貢献できる

1つ目は、企業の売上に直接貢献できるということです。

Webマーケターは直接顧客の目に見えるところには通常いませんが、企業が新しい商品やサービスを売り出す場合などでは、二人三脚となってマーケティングの施策や活動を行います。

インターネット上でSNSや自社メディア、広告など適切な施策が行い、企業の商品・サービスの販売の促進、売上拡大に直接貢献することができます。

そのため、責任感の大きな仕事ではありますが、設定していた目標を達成できると大きなやりがいを感じられます。

2. 仕事の成果が可視化されやすい・実感しやすい

2つ目は、仕事の成果が可視化されやすい・実感しやすいということです。

Webマーケティングは主にオンライン上で行われるため、インターネット広告やSNSなどを介して商品やサービスが売れた・利用されかどうかが、解析ツールなどを通じてわかります。

SEOであればWebマーケターが行なった施策によって検索順位が上がった、Google広告に出稿したランディングページから申し込みがあったなど、施策による数値の変化(仕事の成果)が感じられやすいといったやりがいがあります。

3. 将来性のある専門スキルが身につく

3つ目は、将来性のある専門スキルが身につくという点です。

どんな業種であれ、通常営利企業は利益を出すために活動しています。良いサービスや商品を持っていても上手くプロモーションできずに困っている企業も多いです。

近年では、ホームページだけでなく、YouTubeやTikTokなど新しいSNSも増えてきており、今後も新しいプラットフォームの登場とビジネスチャンスが生まれることが予想されるため、比較的将来性の高い職種と言えます。

また、習得したWebマーケティングスキルは、個人の活動や副業にも活かせやすいので、そういった点で活用もできるでしょう。

Webマーケターの大変なところ

Webマーケターには大変なところもあります。そこで以下ではWebマーケターの大変なところを3つ紹介します。

Webマーケターの大変なところ
  1. 顧客の期待に対するプレッシャーが大きい
  2. 地道な作業をやり続ける必要がある
  3. 常に新しい情報をインプットする必要がある

1. 顧客の期待に対するプレッシャーが大きい

1つ目は、顧客の期待に対するプレッシャーが大きいという点です。

Webマーケターの立案した契約や施策が上手くいけば企業の利益アップにつながりますが、Webマーケティングは思ったような成果が出ない場合もあります。

たとえば、インターネット広告をあれば毎月数百万円規模の多額な広告費用を預かって広告運用を行いますが、上手くいかないと広告費用だけかかってしまい赤字を出してしまうこともあります。

SNSやSEOによる施策も思ったより順調にいかず時間と労力と予算だけがかかってまうケースもあり、顧客・経営者からのプレッシャーや期待を背負って仕事をしなければならず、ストレス耐性が求めらる点があります。

近年ではインターネット広告の割合が増えるとともに広告単価も上昇・競争も激化しており、厳しい戦いをしている舞台でもあります。

2. 常に新しい情報をインプットする必要がある

2つ目は、常に新しい情報をインプットする必要があるということです。

Webマーケティングの業界は情報の移り変わりが激しく、常に新しい検索アルゴリズムやトレンドが生まれてきます。

SEOであればアルゴリズムアップデートによりトレンドや重要指標が変わることもありますし、アクセス分析ツールなどがリニューアルされたため新しく覚え直す必要がでてきたなど、日常の出来事のように起こります。

SNSであれば、短い動画を共有できるSNS「TIktok」が若い世代を中心に大流行したこともあり、手探りしながらショート動画マーケティングについて覚える必要が出ることもあるでしょう。

そのため、定期的にWebマーケティングに関する情報や最新のトピックを取り扱っているブログやウェブサイトをチェックしたり、競合他社がどのようなマーケティング活動を行っているかを追跡する努力が必要です。

3. 地道な作業をやり続ける必要がある

3つ目は、地道な作業をやり続ける必要があるという点です。

Webマーケターには、収集されたデータと向き合い、目標達成までPlan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)をくり返していく地道さが求められます。

また、Webマーケティング施策によっては結果が出るまで半年以上の時間がかかるものもあり、上手くいかない時ほど何が原因か突き詰めて我慢強くやり抜く力が必要になります。

Webマーケターに求められるスキル・知識

Webマーケターになるには必要なスキル・知識がいくつかあります。そこで以下では1つひとつ解説していきます。

Webマーケターに求められるスキル
  1. Webマーケティング施策に関する知識
  2. コミュニケーション能力
  3. データ分析能力

1. Webマーケティング施策に関する知識

1つ目は、Webマーケティング施策に関する知識です。

Webマーケティングを利用して集客をする際、Webサイトの状況によっては必要となるアプローチが異なります。

■Webマーケティング施策の例

  • リスティング広告
  • SEO/SEM
  • SNSマーケティング
  • コンテンツマーケティング
  • ランディングページ最適化
  • メールマーケティング

通常は上記の中でもリスティング広告などどれかに得意分野の中で活動していくことが多いですが、各Webマーケティング施策がどういった内容なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのか基本的な知識は求められます。

なお最初は具体的な作業を仕事にしつつ、より高度な仕事として顧客の適切なマーケティング戦略立案などをメインで行うなどディレクション面にキャリアアップすることが多いです。

2. コミュニケーション能力

2つ目は、コミュニケーション能力です。

Webマーケターは基本的に誰かと一緒に仕事をします。顧客をもちろんのこと、WebデザイナーやWebライターなど複数の関係者とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきます。

クライアントとの折衝・関係構築もWebマーケターの重要な仕事の一部のため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。

■Webマーケターがチームで仕事をすることが多い人物・職種

  • クライアント
  • Webデザイナー
  • Webライター
  • ソーシャルメディアマネージャー
  • プロジェクトマネージャー

3. データ分析能力

3つ目は、データ分析能力です。

Webマーケターは、Webマーケティング施策によって得られたデータを分析し、目標達成までPlan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)をくり返していく地道さが求められます。

「最初の施策が思ったよりもうまくいった」ということもあれば、「打った施策が上手くいかなかった」といったことも多々あるでしょう。

そんなときに「上手くいかなかった」で終わらせずに、収集されたデータから失敗要因や成功要因を分析し、次に活かせる姿勢や分析能力が求められます。

Webマーケターはこんな方におすすめ

以上を踏まえると、Webマーケターは以下のような方に向いているお仕事です。

Webマーケターはこんな方におすすめ
  • 企業の利益に直結する責任感のある仕事がしたい方
  • 常に最新の情報にキャッチアップできるよう勉強を続けられる方
  • 仮説と検証・論理的な思考ができる方
  • 地道な作業を続けられる方

Webマーケターは、様々なキャンペーンを通して得られたデータを分析し改善施策を立案する必要があるため、論理的な思考が求められます。

また、Webマーケティング施策によっては結果が出るまで少なくとも半年以上の期間を要することもあるため、中長期的に地道な作業を続けられる方もWebマーケターの適性があると言えます。

未経験からWebマーケターになる方法

最後に未経験からWebマーケターになる方法を簡単に解説します。

未経験からWebマーケターになる方法
  1. Webマーケターとして企業に入社する
  2. 自分でブログやSNSを運営して収益化する
  3. Webマーケティングスクールで学ぶ

1. Webマーケターとして企業に入社する

1つ目は、Webマーケターとして企業に入社するという方法です。

Webマーケターは第二新卒や既卒・20代前半であれば実務未経験でもチャレンジできる求人が少なくありません。20台後半以降でも、WebデザイナーやWebエンジニアなどIT業界出身であれば、Webマーケターへの転職もしやすいでしょう。

転職サイトなどで職種・業種未経験歓迎のWebマーケティング求人を探すこともできるのでまずはどんな求人があるのか探してみるのをお勧めします。

転職サイト doda より引用

2. 自分でブログやSNSを運営して収益化する

2つ目は、自分でブログやSNSを運営して収益化するという方法(主にアフィリエイト)です。

ブログを1から立ち上げて運営することで、Webサイトを構築するのに必要なサーバーやドメインといった制作サイドの知識はもちろん、「どんな文章が読みやすいのか」「どんなコンテンツが読者にとって有益なのか」といったライティング周りの知識も身に付きます。

ブログやSNSを運営する過程で、SEO対策やマーケティングに関する知見を得ることができますし、リスティング広告を出稿して広告の知識を習得することも可能です。

Webマーケターに必要なスキルの多くを実践で学ぶことができブログやSNSで収益化を実現できた人が、その経験をもとにWebマーケターに転職したり、独立してWebマーケターとして活動している人も多くいます。

なお、WordPressでブログを作る方法に関しては、以下の記事にて詳しく解説していますのでご興味ある方は参考にしてみてください。

3. Webマーケティングスクールで学ぶ

3つ目は、Webマーケティングスクールで学ぶという方法です。

スクールでWebマーケティングを学ぶ場合、入会金や受講料金をあわせて数十万円程度の費用がかかる一方、体系的に知識が学べるのがメリットです。

また、スクールによっては案件獲得サポートが付いているところもあり、受講修了と同時に1つ目の実績を作れる場合があります。

全くの初心者である程度金銭面に余裕があり、短期間で効率よくWebマーケティングを学びたい人におすすめです。

まとめ

まとめです。今回は、Web業界で人気の職種の1つである「Webマーケター」の仕事内容や年収、やりがいや大変なことなどを中心に解説しました。

Webマーケターは、顧客からのプレッシャーを感じる大変な面がある一方、企業の利益に直結するためやりがいのある仕事です。

Webマーケターの仕事に興味を持たれた方は、まずは転職サイトの求人情報を探してみたり、本を買って読んでみたり自分のできるところから始めて行ってみてください。

今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

なお、IT業界・WEB業界への転職を考えている方向けに、以下の記事では「IT・エンジニアにおすすめの転職エージェント」をいくつか紹介しています。そのため、興味がある方はこちらも併せてご覧ください。

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